第257回日本語例会(2022/8/21)

日本語例会(Japanese)

■開会

 本日はNさんが司会を務められました。異常気象の脅威に対して一人一人ができることはあるのかという問いかけがなされました。

■今日の言葉:少しずつ

 「今日の言葉」は、日頃は使わない良い言葉を紹介し、例会の中で使ってみることで語彙を増やすことを目的にしています。今回の「今日の言葉」は、「少しずつ」でした。本日、今日の言葉を紹介されたNさんは、「少しずつ慣れてきた」などの例文を紹介されました。

■ 準備スピーチの部 

 準備スピーチとは、トーストマスターズの中で各自が選択したプロジェクトに基づき、決められた時間内でスピーチを実施します。本日は2名が準備スピーチを実施しました。

  最初のスピーカーのMさんは「合意形成」というプロジェクトの一環として、町内会での緊急連絡網に関する会議をファシリテートするというスピーチをされました。町内会の会長・副会長・書記の役として他の会員も参加するという特殊な形式のスピーチでしたが、Mさんはファシリテーターとしての手腕を見事に発揮されました。各人の意見の相違点を明確にしながら進行し、問題の解決策の提案を行い、最終的には合意形成に成功されました。それぞれの役を担当された方も熱演されていて、臨場感があるスピーチでした。

 二人目のスピーカーのAさんは、職場でもよく経験する「かみ合わない会話」をいかに有効に活用するかというスピーチをされました。「かみ合わない会話」も、あえて話をそらしたい場面では有用であるとのことで、実生活において役立つ内容でした。ご自身の経験をその場で再現された生き生きとしたスピーチで、会場でも笑いが起こるほどユーモアあふれるものでした。

■ テーブルトピックスの部

 テーブルトピックスとは、即興で与えられたお題に対して、2分間のスピーチをするというものです。本日のお題は、本を一冊紹介するというものでした。未来予測についての本、自らの考え方を変えてくれた本、外交官の手記、アフガニスタン帰還兵の体験についての本が紹介されました。いずれのスピーカーも迫力をもって紹介され、読んでみたくなりました。

■論評の部

 先生がいないトーストマスターズでは、担当を割り当てられた会員がそれぞれの準備スピーチに対して論評を実施します。

 一つ目の準備スピーチには、Mさんのファシリテーションについて論評されました。①議論のポイントを明確にできていたこと、②第三者の意見を上手く取り込んでいたこと、③ファシリテーターとしての態度が良かったことが高く評価されていました。改善点として、各人の主張の背景にある「真意」を探ることができればよりよかったのではないかと指摘されていました。

 二つ目の準備スピーチについては、①自らの実体験をふまえたスピーチであったこと、②ユーモラスで楽しいスピーチであったこと、③ジェスチャーを効果的に使えていたことが良かった点として挙げられました。改善点として、今回のプロジェクトの内容が「前回のスピーチのフィードバックを反映する」というものだったので、前回のスピーチやそれに対するフィードバックへの言及がなされていればより良かったのではないかと指摘されていました。

■結果発表

 ベストスピーカーとして、準備スピーチはAさん、論評はMさん、テーブルトピックスはMさんがそれぞれ受賞されていました。おめでとうございます!