第259回日本語例会(2022/9/18)

日本語例会(Japanese)

■はじめに

 令和4年9月18日、第258回「日本語例会」が府中市プラッツにて開催されました。今回、私の役割は司会・TMOD(Toastmaster of the Day)です。クラブに入会以来、TMODを務めるのは今回で何度目でしょうか。私はこのTMODという役割が最も好きです。例会を進行し、心地よくクラブメンバーを紹介し、各所でコメントなどをすることができます。しかし、今回は4人のメンバーがスピーチを準備していました。いわゆる「サクサク」と進行することだけを念頭におき、司会・TMODに取り組みました。

 例会は会長からの挨拶で始まります。
司会の役割を控え緊張していたためか、最初の会長挨拶の内容をすべて失念してしまいました。会長、あしからず。
 司会の私からの挨拶は、先週のTOEIC受験について話しました。6月に受験を決め試験日までの勉強、試験会場での静かな緊張した雰囲気、そして帰りに大久保で立ち寄った中華料理屋での出来事など、話題はたくさんあったのです。しかし、冒頭でそれを話し始めてしまうと、間延びしてしまうような気がしました。そこでは「できるだけ短く」、を意識的に実践し、ひとこと「まだまだ(英語の)伸びしろは残っている」ということでまとめました。

■ 準備スピーチの部

1、「アイヌ民族の歴史」 Sさん
ご夫婦で北海道の縄文遺跡群へ旅行をするようになり、アイヌの人々に興味をもった、というSさん。私にとってあまり馴染みのないアイヌ文化について語られました。

2、「和をもって貴し」もいいのですが… Dさん
空気を読む文化ゆえの言語能力の低さ、説明をしない、議論を嫌がる、などの特徴を持つ日本のコミュニケーションについて、Dさんの持論が展開されました。

3、NYC Train vs Tokyo Aさん
アメリカNY出身のAさんの経験した日本の電車での出来事、ご出身のNYの電車との比較、など自国から外にでた経験の少ない私にはとても興味深いお話が展開されました。

4、府中のよき点につきまして Kさん
入会後、初のスピーチに挑戦されたKさん。ラグビーを軸に地元、府中の良さをお話されました。とても始めてとは思えない、落ち着いた話にひきこまれました。

■ テーブルトピックスの部

 テーブルトピックとは、即興スピーチです。その場で与えられたお題に対して、即その場でスピーチで答えます。今回は、お題に答えながら自己紹介してくださいという条件付きでした。
1、 自分を動物に例えるとなんですか?
2、 全く役に立たないあなたの特技を教えて下さい。
3、 小学校5年生の男の子に「戦争ってなぜなくならないの?」と聞かれました。あなたならどう答えますか?
4、 あなたの写真が週刊文春に掲載されています。さて、どんな記事ですか?

それぞれ、とてもユニークで興味深い即興スピーチをきくことができました。

■論評の部

 先生、講師、インストラクターのいないトーストマスターズクラブでは、担当を割り当てられた会員がそれぞれの準備スピーチに対して論評を実施します。

■結果発表

 最優秀スピーカー賞として、準備スピーチはKさん、論評はSさん、テーブルトピックはMさんがそれぞれ受賞されました。おめでとうございます。

■終わりに

 今回の例会を最後に5名のメンバーがクラブを去る、または休会に入ることになりました。18人だったメンバーが13人になってしまいました。

 例会の終わりの部分で退会されるメンバー1人が印象深かったことのひとつとして私について語ってくれたのです。始めてゲスト参加された時に私の英語スピーチを聞いたときのお話…
「このおっさん、チカラあるなぁ、と思ったんですよね。決して上手いとかは言いませんよ、でも英語で持っていくんですよね、なんとかゴールまで。この泥臭い粘り強い英語、これを英語苦手意識のある方にも見習ってほしいな、と。大きな声でなんとか伝えるんですよ。」
私にとって、これほどの称賛はあるでしょうか!

 このブログを担当することが最終的に利己に走ってしまった感はありますが、いつかまた英語で挫折しそうになったときには、この言葉を思い出すことにします。

 
 英語圏で長年勤められてきた彼の英語力は極めて高く、赴任中はとにかく英語を勉強せざるをえなかったそうです。特に休みの日は終日勉強していた、という話を伺った時、ただボヤッとしているだけでは英語は上達しないな、という当たり前のことに改めて気付かされました。真剣に英語としっかり向き合わないと、前には進まないということに。年齢や環境のせいにするのではなく、できる範囲で私に再度、英語に取り組む気持ちを呼び起こしてくれたのも彼です。

 そして、遅筆な私がもたもたしているうちに、先日受験したTOEICの結果が届き、535というなんともリアクションし辛いスコアだったこともここに記しておきましょう。