第247回日本語例会(2022/3/20)

日本語例会(Japanese)

日本各地の桜の開花予想が発表される季節となりました。本クラブがある府中市では先週からから4月3日(日曜日)まで,桜通り、府中公園通りを中心に,府中市民桜まつりが開催されています。世界中の人々が,家族や友人と季節や食事を楽しむことができる平和を願っています。

■ 準備スピーチの部

準備スピーチの部では,スピーチマニュアルの中の目的に沿って,スピーカーはスピーチを作り,発表します。マニュアルはスピーカーへ具体的なアドバイスを提供しているので,スピーカーは,一歩ずつ,目的を達成することで,スピーチ力を改善できます。

 

3人のスピーカーがスピーチしました。

・自己紹介

・こんなメンターはいやだ

・やっかいな日本語

 

最初に,先日入会されたDさんが「自己紹介」のスピーチをしました。

出身地,大学で学んでいること,将来の夢についてのスピーチでした。中高生の時みた映画をきっかけに近代の歴史に興味を持ち,現在,大学で近代史を学んでいて,将来は歴者学者のなることだと話してくれました。Dさんのスピーチに触発されて,私は,家の本棚にあった「日本の歴史」を読みはじめました。

 

次は,Kさん,タイトルは「こんなメンターはいやだ」

トーストマスターズクラブでは,経験豊かな会員(メンター)が新会員(プロテジェ)をサポートします。

Kさんが昇進試験をうける時,試験のサポートのために,当時のKさんの上司がメンターとなりました。Kさんは,上司を反面教師として,良いメンターになるための方法についてスピーチをしました。良いメンターになるためには,プロテジェの話を傾聴することが一番大切であることがわかりました。

 

最後は,Dさんからのスピーチ「やっかいな日本語」

日本語の非論理性やあいまいさについてのスピーチでした。たとえばテラスで店員が,「アイスクリームの人」,「ハンバーガーの人」とお客へよびかけています。アイスクリームは人ではないですね。また,日本語は,いろいろな意味を持っているので,一方で便利であるが,他方で不明瞭になります。たとえば,日本語の「対応します」は,英語の”tackle” “cope with” “address” などに相当します。このようなやっかいな日本語を正しく使うためのヒントについて,次回のスピーチの中で聞けることを楽しみにしています。

■ テーブルトピックスの部

テーブルトピックスでは,即興スピーチをします。司会進行者はスピーチのタイトルを発表して,スピーカーを指名します。スピーカーはその場でタイトルに沿って考えをまとめ2分程度のスピーチをします。テーブルトピックスを通じて,スピーチ瞬発力が磨かれます。

今回はAさんが,仕事のテーマで出題しました。

「あなたの仕事について教えてください」「仕事についていいと悪いと思う点を教えてください」 答えやすい身近なお題で,多くのスピーカーから情熱的なスピーチあり,にぎやかな部となりました。

■論評の部

論評セッションでは,あらかじめ指名された論評者は,準備スピーチに関して,良い点と改善点について,発表します。論評者からのこれらのコメントは,スピーカーがさらに有効なスピーチを創るのを助け,励まします。また,論評者にとって,良い点と改善点を分析する能力を高める機会となります。論評者になったつもりでスピーチを聞くことは,よいスピーカーになるための,最善のトレーニングです。

■ 表彰の部

準備スピーチ,テーブルトピックススピーチ,論評スピーチ,それぞれの中で,最優秀スピーカーが,参加者全員による投票によって選ばれます。選ばれたスピーカーの方々,おめでとうございます!